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寶田堂の関氏が手掛ける瀬戸内ブランディング店の2号店「Setouchi Kitchen(セトウチ キッチン)」が2014年11月17日、五反田にオープン

瀬戸内海の青い海を感じさせるブルーのレンガが印象的なファサード。ガラス越しに活気ある店内の様子がうかがえて女性客でも入りやすい
ライブ感たっぷりのキッチンを囲むL字型のカウンターは木の温もりが感じられるウッディ感が心地よい
同店オススメ!新鮮な瀬戸内海の魚介6種を使った「瀬戸内鮮魚のカルパッチョ」は人気のメニュー
グランドメニューは新聞形式でユニーク。瀬戸内の自然、地元生産者・生産品のこだわりなども紹介。瀬戸内地方についてのクイズあり、美しい景色の写真ありで、見ていると瀬戸内海を訪れたくなる
壁面に描かれた瀬戸内海を囲む島々や四国、中国地方の地図の前に立つ代表の関喬史氏

(取材=玉井 由希子)


JR山手線五反田駅西口から徒歩3分の場所に、「Setouchi Kitchen(セトウチ キッチン)」が2014年11月17日オープンした。経営は、2007年の「居酒屋 さいたどう 高田馬場店」開業を皮切りに、「鶏・酒・人情 さいた堂 五反田店」「串一番 ちょいちょい 亀戸店」「炭火酒場 ちょいちょい 池袋店」、2012年11月にバルスタイルの「瀬戸内バル Collabo(コラボ)」を三軒茶屋にオープンと、快進撃を続けている寶田堂(東京都新宿区、代表取締役:関喬史氏)。新店舗は、既存の五反田店と同じビルの1階という立地で、瀬戸内ブランディング店の2号店としての開店となる。

関氏は、出身地である香川県の名物料理「骨付き鳥」をメインメニューとした店舗で、レインズインターナショナルから独立開業をスタート。当時から四国をはじめ瀬戸内海の食材を積極的に使い提供しながら店舗展開してきた。特に、三年前にオープンした新業態店からは、よりカジュアルに瀬戸内海のブランドをアピールすべく、「瀬戸内海×地中海」を軸に、瀬戸内海のこだわり食材を美味しいイタリアンにして提供を始めた。今回の新店舗は、既存店より更にパワーアップし、瀬戸内海の新鮮な魚介類のメニューをより充実させ、また柑橘系の果物を使用したアルコール類も豊富に取り揃える。店内の配置は、ライブ感を感じられる厨房=キッチンを中央に配し、それを囲むL字型のウッディなカウンター席、テーブル席、スタンディング席があり、用途に応じて使い分けが可能。店のどこに居ても、キッチンのエネルギッシュさが感じられ、地中海に通じる瀬戸内海の陽気さや明るさが伝わってくる。

同新店舗のオススメは、やはり瀬戸内海の鮮魚を使った料理の数々。中でも、その日に届いた新鮮で旬な魚介を6種盛合せた「瀬戸内鮮魚のカルパッチョ」(1390円)は同店の名物料理でオーダー率も高い人気の一品。魚介をそのままオリーブオイルや白ワインなどとともに煮込んだ豪快料理「瀬戸内海鮮魚のアクアパッツァ」(魚種により価格が変動)も、四季折々の魚を味わえるメニューの一つ。「香川県 讃岐夢豚の自家製ベーコンと半熟卵のシーザーサラダ」(850円)は、柔らかく風味豊かな肉質の讃岐夢豚を4日間じっくり燻して作った自家製ベーコンがふんだんに入った食べ応えのある一品。また、“本日のおすすめ”に載る「兵庫・日向牧場の生モッツアレラチーズのカプレーゼ」(890円)は、牛乳を使ったモッツァレラ・ヴァッカで、水牛に比べ脂肪分少なく淡白な味わい。独特の食感のほろほろ感がなんとも絶妙でクセになるチーズだ。その他、淡路島直送の生パスタや、玉ねぎなどを使用した料理も多数揃っている。食材の宝庫である瀬戸内海、それを囲む近隣県の自然の豊かさ、生産者の思いなど料理を通して改めて知ることができるのも同店ならではだ。

ドリンクは、瀬戸内で採れたフルーツを贅沢に使ったオリジナルの「自家製サングリア」(グラス:550円、デカンタ:2800円)が一押し。赤の他に、白ワインベースも用意され、両方楽しんでみたくなる。瀬戸内の柑橘類を生絞りで味わえる「瀬戸内フルーツ生絞り」(580円)や、瀬戸内フルーツをジンビームに漬け込んだ「漬け込みハイボール」(各580円)は、徳島産すだち、広島産レモン、愛媛産みかんの3種あり、ビタミンCを摂りながらアルコールを楽しめる。ビール類は、仕込みに清酒の水を用いて、熱処理をしない生きた酵母がモルトのうまみを引き立たせた贅沢な「愛媛道後ビール スタウト」(790円)や、コリアンダーとオレンジピールが醸し出す爽やかな酸味と香りの「兵庫 スノーブロンシュ」(790円)、生きた酵母入りホップの爽快な香味を持つ「岡山 独歩ピルスナー」(790円)など、個性的な瀬戸内海近県のクラフトビールも揃い、美味しさの違いを満喫できる。

独立当初より、10店舗の展開を目標に掲げてきた関氏。今回で6店舗目となり、目標値の半分以上のところにきたことになるが、「10店舗展開は、やはり目標として据えています。特にドミナント展開を目指し、品川を中心としたエリアに今後の出店を考えています。この地区は、流通の要である大田市場や、羽田空港に近く、瀬戸内から産地直送で、すぐ店で調理して提供する我々にとっては非常に利便性の高い地区ですから」と今後の展開を語る同氏。一昨年には、瀬戸内ブランディングという子会社も立ち上げ、瀬戸内食材のブランディングや、瀬戸内食材の仕入れ・加工・販売などを手掛けている。また、「食」と「観光」で瀬戸内地方を応援したいと考えている関氏は、旅行会社とも組み『瀬戸内クルージング旅行』を、瀬戸内を応援してくれるお客さん(応援団員)に抽選でプレゼントする企画も考案。瀬戸内海のブランディングを包括的に行なうことで、より健全な地方活性化を実現していこうとしている同氏の今後に更に期待したい。

店舗データ

店名 Setouchi Kitchen 五反田店
住所 東京都品川区西五反田1-28-4 田口ビル 1F

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アクセス JR山手線、東急池上線、都営浅草線 五反田駅から徒歩3分
電話 03-6420-0407
営業時間 月~土 16:00~翌2:00(L.O.1:00)
日・祝日 16:00~23:00(L.O.22:00)
定休日 無休
坪数客数 33坪 70席
客単価 4000円
運営会社 株式会社 寶田堂
関連リンク 寶田堂
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※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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