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自慢はバジルやトマトが入った「自家製なめ味噌」。イタリア料理店を運営するサードプレイスの2号店、日本酒と味噌の店「蔵 みそら屋」が2月3日、錦糸町にオープン

入口の扉は実際に蔵で使われていたもので、重厚感がある
カウンターやテーブルには一枚杉が使われ、座席はゆったりとしている。写真は個室
胡麻、梅肉、紫蘇の他に、バジル、トマトなど洋風の食材も使った「自家製なめ味噌」
注文を受けてから炊く「釜炊き銀シャリ」。写真はおススメの〆イメージ
今後は錦糸町のお客さまが喜ぶようなイベントをやってみたい、という石岡氏

(取材=長谷川 敏子)


JRと地下鉄の錦糸町駅から徒歩3分、小学校近くにあるビルの1階に、2月3日、日本酒と味噌の店「蔵 みそら屋」がオープンした。同店は神田のイタリアン「MITOSHIRO SEVEN(ミトシロセブン)」を運営するサードプレイス(東京都千代田区、代表: 岩本大氏)の2号店。入口の扉は実際に蔵で使われていたという古材で、どっしりと重厚感があり、店内に入ると敷石が並ぶエントランスとたくさんの日本酒が来店客を出迎える。店内のカウンターやテーブルには一枚杉が使われ、座席はゆったりとしている。同店の店名は、日本酒も味噌も蔵で造られることと、「マヨラー」ならぬ「みそらー」つまり味噌好きが増えてほしいという願いが込められている。さらに店のロゴマークはまるで家紋のように見えるが、「実は味噌樽の蓋を上から見た形です」と実物の分厚い蓋を見せてくれたのは、同店の店主、石岡裕悟氏だ。石岡氏は都内のイタリア料理店で7年間の経験を積んだ後、昨年サードプレイスに入社。ミトシロセブンに勤務しながら、オーナーの岩本氏やスタッフと共に、この店の開店準備を進めてきた。「2号店は日本のものを提供したい」という岩本氏の想いをもとにアイデアを出し合い、日本酒と味噌というコンセプトを作った。

同店の料理は「味噌」が中心。中でもユニークなのは「自家製なめ味噌」(300円)で、胡麻、梅肉、紫蘇の他に、バジル、トマト、レーズンと洋風の食材も使われている。日替わりのおばんざい(各350円)には「鶏ハムと胡瓜の胡麻味噌だれ和え」があり、焼物には「岩中豚の味噌漬け炭焼き」(1100円)、煮物には「さば味噌煮 ~三種味噌仕込み~」(800円)など、味噌を使ったさまざまなメニューが並ぶ。メニュー開発のために全国の味噌を食べ比べたという石岡氏は「北の味噌は塩分が高めで、南に行くほど甘くなる。各地方によって味が全く違うので、各々の特徴を活かしました」というだけあって、「広島白みそと東海赤だしの味噌豚角煮」(800円)という料理もある。また、同店のもうひとつのウリが注文を受けてから炊く「釜炊き銀シャリ」(一合680円)で、通常は炊き上がりまでに40分ほどと言われるが、特別な厨房器具を導入し、約20分で炊き上がるようにした。同店では「銀シャリと味噌汁で〆を」と勧めているという。

メインのドリンクは日本酒で、「ちょい呑み」(70ml 360円)、「ぐい呑み」(90ml 500円)、「一途呑み」(180ml 900円)と銘柄によらず均一価格だ。兵庫の「上撰 菊正宗 樽酒」をはじめ、青森の「陸奥八仙」、秋田の「雪の茅舎」、栃木の「鳳凰美田」など各地の酒を常時25種類の他、季節や仕入れによって品ぞろえが変わる。

同店のある店舗は、このビルのオーナーが店主を務める和食の店だったそうだ。16年間続いたが、店主が引退することになって惜しまれながら閉店した。メニューにある「おばんざい」は以前の店にもあったもので、みそら屋になってからも当時からの常連客が多く訪れたり、元店主が客を紹介してくれたりするという。「錦糸町のお客さまはあったかい人が多いです。今後は日本酒の蔵元を招いたり、和楽器の演奏会を開くなど、お客さまが喜ぶイベントをやってみたい」と石岡氏は微笑んだ。錦糸町の地元に密着した息の長い店になることだろう。

店舗データ

店名 蔵 みそら屋
住所 東京都墨田区錦糸2-7-1 三和ビル1F

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アクセス JR、地下鉄 錦糸町駅から徒歩3分
電話 03-6658-4577
営業時間 ランチ  11:30~15:00   ディナー 17:00~24:00
定休日 なし
坪数客数 28坪 30席
客単価 ランチ 900円 ディナー 4000円
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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