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丸ごと青森が味わえる人気店「あおもり湯島」の2号店、「あおもり八丁堀」が都会の真ん中、オフィス街の八丁堀に8月5日オープン!

真っ赤な青森ねぶたの大きなタペストリーが目印
テーブル席とカウンター席の店内。左側の壁面は、青森が生んだ棟方志功氏の作品をイメージした絵が圧巻
同店イチオシ&一番人気。スルメイカの「がっぱり焼き」(1100円)
八丁堀店店長の大和山実氏(前列左)、オーナーの蔦林直樹氏(同中央)、湯島店店長の藤森亜衣氏(同右)

(取材=玉井 由希子)


東京メトロ日比谷線八丁堀駅A5番出口から徒歩2分、八丁堀交差点から1本路地を入ったところに、青森の旬が丸ごと愉しめる「あおもり八丁堀」が8月5日にオープンした。オーナーの蔦林直樹氏は青森県八戸市の出身。郷土青森の食の美味しさを余すことなく伝えたいと、4年前に当時勤めていたグローバルダイニングを退職し、青森県産の旬食材を活かした創作料理店「あおもり湯島」を仲間と共に開業。同店は地元のサラリーマンに支持され瞬く間に人気店となった。2号店をオープンする際にこだわったのは店舗の立地。オフィス街で駅から至近距離という湯島店と同条件で探し続け、ようやく条件に合う物件に巡り合えたという。メインターゲットは、地元のサラリーマン。ランチタイムで気に入ってもらえれば、ディナータイムで常連になるお客様がほとんどだからだ。湯島に続き、八丁堀でも地元サラリーマンに愛される店づくりを目指す。

青森でとれたものが翌日には店に届き、料理となってテーブルに並ぶ。仲買や築地市場も通さず、生産者から直接食材を仕入れるため、鮮度は抜群でコストも抑えられる。「食材の仕入れにタイムラグが無く、リーズナブルな価格でお客様に提供できる」と語る蔦林氏。万が一海が時化(しけ)で不漁の時も、魚介類の代わりに十和田牛や金木産馬肉、桜姫鶏といったバラエティに富む青森産の肉などで対応できるため、築地市場には一度も仕入れに行ったことがないという。青森が豊かな食材の宝庫だからこそなせる業だろう。地元生産者には同氏自ら定期的に会いに行きコミュニケーションを怠らない。最高の食材を届けてもらうには顔の見える関係を築き、保ち続けることが大切だからだ。「農家のおばあちゃんに食材を活かした地元料理を教えてもらうこともありますから」と、その伝授された料理が店のメニューになることもあるとか。

ランチメニューはオフィス街を意識し力を入れている。定食セットは全てに具だくさんの八戸せんべい汁と青森りんごジュースなどドリンク飲み放題が付いて900円以下で提供。まぐろの赤身と松前漬、温泉卵を混ぜていただくヘルシーさが人気の「下北まぐろとねぶた漬け、めかぶのネバトロ丼」(900円)や、がっつり系ボリューミーな「十和田牛バラ焼き丼」(850円)など6種類。ディナーメニューのおすすめは断然「おまかせコース(6品)」(4000円のところ年内オープン特別価格で3500円)。その日届いた食材次第で内容が毎日変わる。郷土料理の小鉢盛り合わせ「本日の前菜盛り」からはじまり、新鮮な地魚や旬魚の「本日のお刺身」、旬素材にひと手間掛けた「旬の一品」、スルメイカの特製イカワタソース「がっぱり焼き」、メインディッシュ「旬の特選料理」、そして最後に「八戸せんべい汁」が並ぶ。その日の最高を提供する充実のコース料理は、美味しさに加え、そのボリュームとリーズナブルさで人気が高い。

ドリンクメニューも料理に合わせて、豊富な品揃えを誇る。利き酒師の大和山店長による地酒セレクションは、青森の銘酒として名高い「田酒 特別純米」(900円)や、次世代の青森代表酒「豊盃 特別純米」(700円)、世界遺産・白神山地の伏流水で仕込んだ濃厚な銘酒「白神 雫取り無濾過純米吟醸」(900円)など、みちのく青森を堪能できるラインナップだ。また、麦芽の甘味とホップの香りが特徴の「津軽路ビール」(900円)や、地酒+濃厚黒酢りんごジュースの「青森キテーラ」(700円)などオリジナルカクテルも揃う。

店内や入口階段の壁面には、青森出身の棟方志功氏や奈良美智氏といった芸術家をイメージして、蔦林氏自らが描いた作品も目にすることができ、まさに店丸ごと青森を体感できる。そして蔦林氏の極めつけのこだわりは、既存店も新店舗もスタッフ全員、青森県人であること。青森の生産者とのやり取りや、店のオペレーションも同郷同士だからこそ、スムーズにいくことがあるという。料理や酒の説明も、郷土愛があると自然とより丁寧になる。「青森の人と食材、料理にどこまでもこだわり続けたい」「青森には東京で知られていない美味しいものがまだ多くある。青森県人は売るのが下手でね」と苦笑する蔦林氏は、今後自身が、青森の食材の良さや豊富さを多方面に紹介・仲介をしていき、青森の生産者と都会の消費者をつないでいきたいと展望を語る。ご当地酒場が増えている昨今、スタッフ全員が青森県人、熱きねぶた魂を持つ同店は一線を画す存在になるだろう。

店舗データ

店名 あおもり八丁堀
住所 東京都中央区八丁堀1-8-6 カサイビル地下1階

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アクセス 東京メトロ日比谷線八丁堀駅A5出口徒歩2分
東西線茅場町駅2番出口徒歩3分
電話 050-3321-7510
営業時間 月~金11:00~13:30(L.O.13:00)月~土17:00~22:30(L.O.22:00)
定休日 日曜、祝日
坪数客数 約10坪 17席
客単価 5800円
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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