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佐渡島全蔵元の地酒が揃う!日本で唯一の佐渡島専門居酒屋「佐渡の酒と肴 だっちゃ」が浅草地下街の大規模漏水を乗り越え、浅草国際通りに1月15日オープン!

店先には佐渡の蔵元の酒樽。常時60銘柄以上を取り揃える
佐渡の日本酒と人気メニュー。奥左「生白子ポン酢」、同右「うまずらはぎ肝醤油刺身」、手前中央「いごねり」、手前左は、あご出汁でじっくり煮込まれた「飛び魚団子とお野菜の旨煮」(690円)
佐渡入門の手始めには郷土料理の「いごねり」
店主のきたむらさやか氏

震災復興の後押しを受けて日本酒を飲む人が増え、日本酒ルネサンスの追い風を感じる。そんな中、江戸下町カルチャーを堪能できる浅草国際通り、“別名ビートストリート”に日本で唯一の佐渡島専門居酒屋「佐渡の酒と肴 だっちゃ」が1月15日にオープンした。同店は2009年に浅草地下街に出店したが、老朽化による大規模漏水にみまわれ、2012年4月27日にやむなく閉店。苦境を乗り越え、晴れて移転先が見つかった。佐渡島出身の店主、きたむらさやか氏は移転先の決め手を「東京と新潟を結ぶ上越新幹線の止まる台東区にお店を出したかった」と語る。上越新幹線は佐渡の玄関口、新潟へと繋がっている。佐渡島に特化した店をはじめたきっかけついて、きたむら氏は「もともと独立心があり、商売がしたかった。誰もやっていないことをしたいと考えた時に生まれ故郷の佐渡をPRしたいと思った」と話す。同氏は、大学卒業後にベンチャー企業の小売店へ就職し、店舗経営を学ぶ。その後、編集プロダクションに転職し、広報企画を経て、教育コンサルティングに就くという経歴の持ち主で、しっかりと商売のノウハウを身につけている。同店の最大の魅力は佐渡にある日本酒の全6蔵と直接取引し、常時60銘柄以上を取り揃える日本で唯一の専門店という点だ。有名どころの「北雪」(北雪酒造)や「真野鶴」(尾畑酒造)をはじめ、新潟県外では希少な「金鶴」(加藤酒造店)や「天領盃」(天領盃酒造)、「真稜」(逸見酒造)の老舗の蔵元と、新鋭のどぶろく専門「かいふ発酵」の酒が「“どこの蔵元の何という銘柄まで”を指定して飲める」ときたむら氏。日本酒度が+20を超えた年のみに発売する「超 真野鶴 超辛口純米無濾過生原酒」1合(880円)はこれまでの最高峰の日本酒度+21.5と超辛口で入荷している。限定品の見事なラインナップもさることながら、食事は楽しみたいが日本酒は得意でない人に配慮し、日本酒以外の酒や自然の甘さでからだを癒してくれる「天領盃」麹100%のあま酒(500円)を置く。これだけの種類があると何を飲んだら良いか悩んでしまうが、佐渡を熟知した同氏が知識とストーリーで提案をしてくれる。佐渡の海は暖流と寒流が交わるため、魚種が豊富。今が旬の真鱈は刺身はもちろんのこと、生白子のポン酢(900円)も堪能できる。薄造りにした身を肝醤油で食べる「うまずらはぎ肝醤油刺身」(900円)など、独自のルートで地元から直送し、新鮮な魚を揃えられるからこそできる一品。日本海の荒波にもまれて育った海藻「いご草」を煮溶かし、濾してから冷まし、よく練り固めた佐渡の郷土料理「いごねり」(480円)は、「佐渡入門にまず食べて頂きたい」ときたむら氏。九州のカラスミ、愛知のコノワタと並んで、日本三大珍味の「ふくの子の粕漬け」(700円)は、猛毒を持つふぐの卵巣を2年以上塩蔵し無毒化した後、酒粕に1年以上漬け込み、塩抜きをして珍味に仕上げる手間と技術がともなう、佐渡に生きる伝統技術の賜物だ。「興味を持って食べてもらいたい。意識がそこにあるかないかで味覚は敏感になる」と同氏。日本海にぐるりと囲まれ、アルファベットの「S」の字に似た特徴的な形をした佐渡島。歴史の教科書に度々紹介され、その名を知らない者はいない。だが、本当の島の姿を知る者は少ない。緯度は日本の真ん中に位置し、南北に山がそびえ、その間に平野が広がる。1つの島の中にさまざまな気候や文化があり、豊かな土壌と気候を生かし農業・林業・水産業・工芸などが盛んで「日本の縮図」とも呼ばれる。きたむら氏が客に佐渡の話をすると「まず大きさに驚かれる」という。その面積は、なんと東京23区の1.5倍だ。さらに米どころ新潟県の「三大産地のひとつが佐渡である」というと「お米が取れるのか」と驚かれるらしい。「できるだけ多くのお客様と会話を交わし、佐渡のお店に行ったという記憶が残るように、佐渡の情報をきちんと伝える接客を心がけている」という同氏。佐渡をキーワードにして話に花が咲く。店を訪れた人たちのコミュニケーションの輪も広がっている。「食べて気に入ったものを持ち帰ることもできるように」と、店内には物販コーナーも設けられている。同店にある唯一の肉料理も佐渡に尽きる。“へんじんもっこ”のヨーロッパスタイルの乳酸菌が生きているサラミは、全国からの取り寄せでも大人気。「たまとろサラミ」(880円)は、生ハムのミンチかと思わせるほどに非常に柔らかくて絶品。カマンベールチーズの白カビをソーセージに付着させ生まれた「白カビ貴腐サラミ」(880円)は、香り高くとろりと柔らかい食感。佐渡にあるものはすべてあると言い切っても過言ではないほど、ここには佐渡がある。今後の展開について「やるなら本気で、目指せ1番。将来的には店舗展開も考えているが、まず佐渡に特化して成功したい」とまっすぐな目をして語るきたむら氏。長期休暇を取れる時には佐渡に帰り、蔵元を訪ねて交流を深めるほか、行ったことのない店に足を運び、食べたことない物を食べ、佐渡の人に会い勉強をしている。「日本酒の需要が減って、蔵が潰れているのが現状。これ以上、丁寧に真面目な酒造りをする蔵に減って欲しくない。もっと日本酒に触れる機会を増やし、日本酒人口を増やしたい。そして、佐渡の蔵元、日本酒業界への貢献をしたい」と同氏の佐渡島への郷土愛の強さが客を呼ぶ。旅費のかからない佐渡島が日本酒愛好家の集いの場所になりそうだ。

(取材=下前 ユミ)

店舗データ

店名 佐渡の酒と肴 だっちゃ
住所 東京都台東区西浅草2-27-1 伊東ビル1F
アクセス つくばエクスプレス浅草駅より徒歩1分
地下鉄銀座線田原町駅より徒歩5分
東武伊勢崎線正面改札より徒歩7分
都営浅草線浅草駅出口1より徒歩7分
電話 03-5830-3790
営業時間 月~土17:00~23:00
定休日 日祝日
坪数客数 14坪・25席
客単価 5000円
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