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「日いづる」の前田朗氏が、満を持して新たな業態の2店舗目「紋大志(もんだいじ)」を2012年12月28日にオープン!今までになかった“天串”というコンセプトのもと六本木で再び勝負を仕掛ける

現在、カウンターの化粧板などがない状態だが、1月中旬には内装が完成予定
右から「プチトマト」180円、「フォアグラ」880円、「フカヒレ」580円、「有頭エビ」380円、「子持ち昆布」250円。あっさりした串揚げは何本でも食べられる
「お通し」で出される豪快な野菜盛り。手前は特製5種のタレ
左から今回の新店を仕切る松下佳史氏、オーナーの前田朗氏、新スタッフの池田智恵さん

(取材=袴 もな)


2010年5月、六本木にオープンした「日いづる」。メディアへの露出がほとんどなかったにも関わらず、飲食業界人を中心に口コミで人気が広まり、今では客の9割がリピーターという不動の人気を誇る店となった。そのオーナーシェフである前田朗氏が、2012年の年の瀬に、念願の2店舗目を同じエリアである六本木にオープン。同氏が長年温めてきたコンセプトは、“今までどこにもなかった、新しいスタイルの天串を提供する店”だ。当初、2店舗目をオープンするに当たっては新橋を予定していたそうだ。しかし、前田氏いわく「心から納得のいく物件に遂に出会えなかった」ため、その後、「100軒近くの物件を回り、やっと今回の六本木の物件に当たった」という。「2店目は、既存の『日いづる』とは、まったく方向性の違う店にしようとずっと前からコンセプトを練っていた」と同氏。そのため、「同エリアになっても問題はなし。逆に2つの店舗を行ったり来たりしやすくなったので、好都合でした」とのこと。六本木通りから1本裏手に入ったラーメン店「一風堂」の向かいに位置する新店舗「紋大志」は半地下の物件で、誰もが気軽に立ち寄れるカウンター席がメインの店となっている。今回のオープンに当たって、1日も早く「日いづる」の常連にお披露目したかったことから、内装未完成のまま強行営業に踏み切ったそうだ。内装は、1月中旬には完成する見込み。注目の“まったく新しい天串”は、「天ぷらとイタリアンのフリットの中間のような、あっさりサクサクの衣で揚げられた和風のような、洋風の串」。メニューには、築地で毎朝仕入れる新鮮な魚介類を始め、フォアグラ、フカヒレなどの高級食材もラインナップされている。決して料理に妥協をしない前田氏ならではの考案といえるこの衣は、かなりの試行錯誤の末生まれたという。少し秘密を明かしてもらうと「コーン油とオリーブ油を合わせることで理想的な衣を実現することができました」とのこと。これら串メニューは、野菜串が180円~、エビやイカなどの海鮮串は200円~、天ぷらにすると驚くほど美味しいフォアグラ串は880円と、大変リーズナブル。特筆すべきは、ユニークな提供の仕方。まず、「お通し」として、大皿に山盛りに盛られたサニーレタス、エゴマ、大葉、キュウリなどなどの野菜たちがドーンと席に置かれる。次に、どんな内容の天串にも自在に合わせられる5種類のタレが登場。タレその1は、ショウガ、ニンニク、オリーブオイルなどがベースになった「紋大志ソース」、その2は、韓国の「コチュジャンベースのタレ」、その3は、白ワインビネガーや生クリームが隠し味となっている「めんたいマヨネーズ」、その4は、てりやき風味の「てりタレ」、その5は、特製の「胡麻酢ダレ」という内容。これら5種類のタレは、魚介にも、フォアグラにも豚バラにも本当によくマッチし、素材によっての決まったルールはないという。また、ふんだんに盛られた野菜に天串を包んで、好みのタレをつけていただくのもおすすめ。その上に、正統派の調味料を好む客のためには、卓上にあらかじめウスターソース・醤油・レモン汁・塩も備わっていて、至れり尽くせりなのだ。「今、巷にあふれる串揚げ系の店は、ソースはウスターソースがベースで、他、レモン、塩、醤油ってパターンがほとんど。あらゆる串揚げ店を回ってみましたが、印象に残る店が皆無だったんですね。それならどこにもない衣とソースを作ろう、と奮起しました」と前田氏は語る。さまざまな素材の天串を、合計9種類のタレ、ソース、さまざまな野菜と合わせて食せば、何度店に通っても飽きない仕組みになっているのも注目点だ。また、串メニュー以外に、「日いづる」で人気の逸品メニューや、特製の「天むす」2コ600円、「紋大志カレー」880円など、締めのご飯ものメニューも脇を固めている。ドリンクは、厳選したワイン、焼酎、日本酒をメインとしたラインナップになっている。ボトルワイン6種は2800円、日本酒は「酔鯨」他1合680円、焼酎では、「魔王」が880円で楽しめる。この2店舗目を仕切るのは、「日いづる」の厨房にて前田氏の右腕を務めていた松下佳史氏。「しっかり串を食べたい人、串を数本つまみ、飲みをメインにしたい人、さまざまなニーズに応える店です。1月中旬には、特製の『かき揚げ丼』を提供するランチも開始する予定なので乞うご期待を!」と松下氏。「2店舗目をカウンターの串揚げ形式にしたのは、ゆくゆくは多店舗展開をしやすいかな、と考えたこともあって」と今後の意欲を語る前田氏。まずは、「この2店舗目が六本木の新たな行列店になることを目指す」という前田氏の挑戦が始まった。

店舗データ

店名 紋大志(もんだいじ)
住所 東京都港区六本木4-10-3 六本木第一ビル1F

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アクセス 地下鉄六本木駅より徒歩3分
電話 03-5411-3711
営業時間 昼11:00~14:00(1月中旬より)、夜18:00~24:00
定休日 日・祝
坪数客数 8坪・16席(テーブル1卓6席含む)
客単価 4000円~
運営会社 株式会社日いづる
関連リンク 日いづるブログ
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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