繁華街・池袋での成功を引っさげ、ローカル立地に果敢に挑戦！ 「グリルバル わいんや KITCHEN 西川口店」が7月30日、埼玉・西川口に2店舗目をオープン！

JR赤羽駅から京浜東北線に乗れば、2駅で西川口駅に着く。所要時間はわずか7分。東京から埼玉に入るとはいえ、さほど大きな違いはないようにも思える。だが人々の外食行動は、やはり都心とはどこか異なるもの。その西川口駅のホームに降り立つと、目の前に飛び込んでくる1棟のビル。ちょうど見上げた位の高さにテラス席があり、そこには心地よい風に吹かれながら、飲み、食べ、語らう、楽しげな人々の姿が目撃される。それは今夏にオープンしたばかりの飲食複合ビル「ザ・テラス」の客で、早くも西川口の新名所として関心を集める注目スポットである。同施設は半地下のフロアに居酒屋が出店。そして階段を10段ほど上がった1階フロアに4店舗、さらに2階フロアにも4店舗の飲食店スペースが設けられている。各店舗はすべて10坪以下で、店舗間は完全には仕切らず、まるで横丁のようなひとつなぎになった一体感のある造りを採用する。駅のホームからひと際目立つテラス席は2階部分で、ここは各店が利用できる共有スペース。この他、3階も飲食関連のフロアとなる予定である。現在、炭火焼店、ラーメン店など業種の異なる飲食店が順次開業しており、これまで埼玉で例を見ない新スタイルの飲食施設として、大いに街を活気づけつつある。そうした注目の施設に店舗を構えるワインバルが、「グリルバル わいんや KITCHEN 西川口店」だ。 同店を経営するのはニュートン（東京都豊島区、代表取締役：皆見成幸氏）で、東京・池袋の店に次ぐ2店舗目の店となる。池袋店は2010年12月の開業で、規模は18坪・32席。客単価3500円で、ビルの2階ながらも月商350～400万円を売上げ、損益分岐点は300万円。客層は20代半ばから40代半ばが中心で、女性客が6割を占める。池袋にワイン業態の店がまだそれほど多くない頃に開業し、ワイン好きの客を集めて連日賑わいを見せている。そんな同店が2店舗目の場所を埼玉・西川口に選んだのは、縁があって声をかけられたことがきっかけで、さらにワイン業態の店がまだ見当たらない西川口というマーケットに大いなる可能性を感じたためでもある。同店代表の皆見氏は、池袋店が18坪の広さにテーブル席28席、カウンター席4席で営業しているのに対し、2店舗目は10坪以下の小規模でカウンター席主体の店をやりたいとの思いを温めてきた。そうした折に紹介された今回の物件はまさに希望に沿うもので、7坪のほどよい広さにカウンター12席、テーブル8席と、念願だったカウンター席主体の店舗を作り上げ、さらに共有スペースの28席のテラス席も有効に活用。皆見氏はこの西川口店で10坪以下の小規模フォーマットのワインバルを確立し、今後はワイン業態の少ない都心のベットタウンを狙って、ブルーオーシャン戦略で多店舗化に弾みをつけたい意向である。 提供メニューは“名物！グリル”と謳う、「緑茶豚！特製スペアリブ」（1029円）、「自慢の骨付き仔羊 1本」（819円）、「厚切りベーコン」（714円）、「スズキのグリル ラタトゥーユ添え」（1029円）、「生ソーセージ（3本）」（714円）などの各種グリル料理を核に構成し、赤ワインとともにガッツリ楽しんでもらう。さらに軽めのつまみで脇を固め、グランドメニュー25種、本日のおすすめ約10種の内容。ワインはボトルで40種ほどに厳選し、さらに「樽出し生スパークリングワイン」（525円）、「スパークリングモヒート」（735円）、4種揃えた“スパークリングカクテル”、6種揃えた“ワインカクテル”など、女性好みの内容のものを充実させて魅力を強化。2人客の場合、ボトルワインを1本飲み、十二分に食べて客単価4000円。一方、1人客は軽くつまんで飲んで、客単価は1000円。そうしたどちらの客層にも対応できる、日常利用に適した使い勝手のよい店を目指している。客層は池袋店同様、20代半ばから40代半ばが中心だが、夫婦客や母親と若い女性の親子連れなど、池袋店であまり見られないベットタウンの西川口らしい客層も掴んでいる。目標月商は200万円を掲げ、損益分岐点は150万円。はたしてワインバルという業態が一過性の流行ではなく、息の長い業態として都心以外の立地でも根づいていけるのか？　今回の同店の果敢な挑戦は、そうした観点からも非常に興味深いものがある。

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