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帝国ホテル出身の2人のシェフがタッグを組んで、2011年12月1日、人形町に新しいスタイルのワイン&ダイニング「Les Fourchettes(レ・フルシェット)」をオープン!一流ホテル仕込みの料理&吟味されたワインを驚きの価格で提供!

肩肘張らず、リラックスして料理とワインが楽しめる明るい店内。カフェ感覚で利用してもらえるよう、なるべくシンプルに内装をまとめた
「この一皿を食べたい!」と来店するリピーターが後を絶たない「白レバーのムース」。たっぷりの厚さで提供されて値段はなんと500円
ワインは泡・白・赤とカジュアルに飲める選りすぐりの銘柄が揃う。二人のシェフが最も信頼を寄せているソムリエにセレクションを任せているそうだ
左が秋山利光シェフ。右が伊藤高広シェフ。ともに帝国ホテル同期入社で、現在は40代後半を迎える

(取材=袴 もな)


昨今、飲食業界で話題の店舗が続々とオープンし注目を浴びている人形町エリアに、また1軒見逃せない店が誕生した。昨年12月1日にオープンした「Les Fourchettes(レ・フルシェット)」は、帝国ホテルで腕を振るっていた2人の熟練シェフがオーナーを務める、本格的なカジュアルフレンチの店。オーナーシェフの伊藤高広氏と秋山利光氏は、ともに帝国ホテルの同期入社組で、同ホテルのシェフとして30年間従事した。伊藤シェフ、秋山シェフともに、本場フランスの一流レストランでの研修を経験し、帝国ホテルの「レ セゾン」、「ラ ブラスリー」などのシェフを歴任。そして、同ホテルでのキャリアが30年目を迎えたとき、“ともにいつか独立して自身の店を持ちたい”という夢を実現するべく、2人共同で店をオープンすることに至った。「お互いやりたいと思っていた店のコンセプトが合致していたので、ごく自然な流れで“それでは一緒にやろう!”ということになったんです」と秋山シェフ。 「Les Fourchettes(レ・フルシェット)」のコンセプトは、正統派フランス料理の枠組みに囚われないカジュアルなフランス料理を大皿で提供し、多くの人々に気軽に楽しんでもらうこと。「Les Fourchettes(レ・フルシェット)」とはフランス語で“たくさんのフォーク”を意味する言葉で、みんなでワイワイ大皿料理を囲んでもらいたい、という願いを込めてつけられた。店が位置するのは、地下鉄人形町駅から徒歩3分の、表通りを一本裏手に入った情緒ある小道。 「人形町は、庶民的な下町情緒が残るエリア。銀座のように肩肘張らない雰囲気を求めて物件を探していたら、この街がぴったり来たので決めました」と伊藤シェフは語る。こぢんまりした店内は、シックな木目調で統一され、明るいカフェレストランといった雰囲気。客席数は約30席のアットホームな店だ。 料理は言うまでもなく、30年間の帝国ホテルのキャリアを生かした、申し分ないクォリティーのもの。店のボードに掲げられたメニューボードには、その日おすすめの料理と定番料理の数々が書かれ、オードブルの「白レバーのムース」は、鶏肉の希少部位、白レバーをふんだんに使ったとろけるような味わい。たっぷりの厚さに切ったこの1品を500円という破格の安さで提供する。すでにこの1皿を求めて来店するファンも多いという。北海道産のじゃがいもの一種「キタアカリのスペイン風サラダ仕立て、アンチョビ風」は400円、「フォアグラのポワレ バルサミコのエッセンス」は1500円など。そしてメインは、「マグロの尾のステーキ」1000円。カスレを意識して作った「フランス産かも肉のコンフィ 白インゲン豆とチョリソー煮込み」1700円。また、ボリューム満点の「牛ハラミのステーキ 自家製レモンバター添え」は1700円などなど。加えて、店自慢のサラダ「山梨上野原ハーブガーデンの無農薬サラダ」900円は、山梨県上野原の農家から直送された味わい深い野菜が堪能できるオススメの一品だ。どの皿も2~3人で十分に取り分けられるポーションになっており、そのコストパフォーマンスの良さには驚かされる。 「すべての料理をリーズナブルな価格設定で出せるよう、二人で試行錯誤しました。やはり、今までの経験とテクニックがあるからこそ、こうした価格が実現できたんだと思います。この店をオープンするにあたり、ワインを売りにしているカジュアルなビストロや立ち飲み店などを数々巡ってみました。どの店もワインは楽しく飲めるけど、料理で唸らせてくれる店はまだまだ少ない。私たちの店では、ワインと共にとことんおいしい料理で勝負しよう!と、コンセプトがより明確になりました」と秋山シェフは語る。一流の料理人である伊藤シェフ、秋山シェフ共に、料理にかけるプライドはさぞ高いのであろう…と予想していたのだが、実際にお話しを伺うと、両氏ともに驚くほど謙虚なのだ。それは、「在籍していたホテルのモットーが、“決して自分の腕を驕ることなく、いつも謙虚に”でしたので…」との伊藤シェフの一言で納得できた。 ワインは、フランス銘柄だけにこだわらず、ニューワールドや国産も含めた幅広いセレクション。グラスは白赤常時5種類から選べ、価格は400円から。ボトルは、2000円から1万円の幅で3000円前後の銘柄が多くラインナップされている。国産で注目の「甲州ミネラルプロジェクト」は4200円、伊の「バローロ」の2006年が6000円など、こちらも破格の安さで提供される。オープン当初からボトルがガンガン売れているそうだ。4~5人でボトルワインを心おきなく開け、ボリューム満点の大皿フランス料理を堪能して、客単価は一人4500円前後。今後、人形町での人気店になることは必須だろう。 フードスタジアムでは2012年、「ごまかしが効かない時代が来る」と予測。この店は、これからのそんな時代にぴったりとはまる、まさに価値観がリセットされる「本物志向」の店といえるだろう。

店舗データ

店名 WINE&DINE Les Fourchettes
(ワイン&ダイニング レ・フルシェット)
住所 東京都中央区日本橋人形町1-4-6 藤和ビル1F

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アクセス 地下鉄人形町駅より徒歩3分、地下鉄水天宮前駅より徒歩5分
電話 03-6206-2506
営業時間 17:30〜23:00 (ランチ近日開始予定 11:30〜14:30)
定休日 日・祝日
坪数客数 20坪・30席
客単価 4500円
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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