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石垣島の農場から直送される「石垣牛」を100%使用!三軒茶屋の路地裏にステーキ感覚で食べる鉄鍋ハンバーグ専門店「AGEMAKI」登場!

ふんわりとしたハンバーグとたっぷりの野菜がいただけると人気NO.1の「AGEMAKI ハンバーグ」(1380円)
温かみのある店内は、“和モダン”テイストの落ち着いた雰囲気で統一されている
小さなサイズの鉄鍋で提供する自家製芒果(マンゴー)プリン(380円)も、もちろん自家製
石垣牛をたくさんの方に知っていただきたいと話す、代表取締役の間宮園子氏

(取材=田村 真理子)


横浜で「和食居酒屋 助六」を運営するONE’S GARDEN(東京都世田谷区、代表取締役・間宮園子氏)は4月12日、鉄鍋ハンバーグ専門店「AGEMAKI」を東京・三軒茶屋にオープンし、念願の都内進出を果たした。
同社代表の間宮園子氏が石垣牛の生産者と出会い、石垣牛の美味しさをもっとたくさんの人に知ってほしいという思いからスタートした同店。2000年の沖縄サミット晩餐会においてメインデイッシュとして振舞われた石垣牛は、各国首脳に絶賛された高級和牛であり、子牛は全国各地に出荷され、肥育されて神戸牛・松坂牛・佐賀牛などのブランド牛となるため高価で流通量も少ない。そんなブランド和牛の元祖である希少な石垣牛を「ゆいまーる牧場」直送により値頃価格で提供することが可能となったため、かつて「ハングリータイガー」で勤務していた経験を活かし、ハンバーグ専門店に挑戦することとなった。
看板メニューは、石垣島の農場から直送される石垣牛を100%使用し、つなぎを一切使わないパテを使用した鉄鍋ハンバーグ。これに数種類の野菜と醤油をベースにしたオリジナルソースの他、ソースや付け合わせ野菜を変えた15種類を揃えている。つなぎを使用していないため焼きすぎると固くなるので、ステーキのようにレア状態で食べるのが一番おすすめとのこと。しかしながら、幅広い層に支持されるハンバーグの場合、レアを好まない人も少なくないため、オーダー時に好みを聞いて、程よい焼き加減に仕上げてくれる。熱々の南部鉄鍋で供されるハンバーグは蓋をした状態でテーブルに運ばれ、食べる直前にソースをかけて蒸らす。ジューっという焼き音と香りが食欲をそそり、旨みを閉じ込めたハンバーグの味とやわらかさは絶品。一番人気は数種類の野菜と醤油をベースにした「和牛100% AGEMAKI ハンバーグ」(単品1380円)で、鉄鍋で調理することで肉の味が野菜にもしみ込み、野菜炒めのように一緒に食べることができる。次いで人気が高いのが、一流ホテル、パークハイアットでの経験をもつシェフが3日煮込んで作る、本格的なデミグラスソースがたっぷりと味わえる「熟成デミグラスハンバーグ」(単品1650円)。ハンバーグは190gで、セットメニューにするとプラス300円でご飯と味噌汁、漬物と本日の小鉢がついてくる。ランチタイムはテイクアウトも可能なハンバーガー2種を揃え、前述の人気ハンバーグ2種とともに全4種で対応。「B.L.T.フレッシュバーガープレート」は、バンズからはみ出したベーコンが食欲をそそる。ワンプレートにサラダやポテト、ドリンクも付いて1100円。肉の味を邪魔しないこだわりのバンズも、オリジナルで仕入れているものとなっている。また、ミニサイズの鉄鍋で提供する自家製デザート「自家製芒果(マンゴー)プリン」「自家製鉄鍋プリン」(いずれも380円)は子供を中心に人気を博している。ドリンクも生ビール(550円)を筆頭に焼酎(550円~)、ワイン(480円~)、カクテル(580円)に至るまでを豊富に揃え、ハンバーグが焼きあがるまでの時間をゆっくりと楽しんでもらえればと考えている。
三軒茶屋駅から国道246号を1本裏へ入ると、大きな紫の看板が目に付く。コンクリート打ちっぱなしの建物に、骨董の和ダンスや和紙シェードからもれる柔らかな明かりで和モダンを演出。木の温もりが感じられる落ち着いた空間で幅広い世代の方に、石垣牛ハンバーグの美味しさを知ってもらいたいという間宮氏の配慮がうかがえる。出店に際し、さまざまなエリアを検討したが、家賃面や広さのバランスを考慮したうえで三軒茶屋となった。付近にはたくさんの飲食店があるものの、子供からお年寄りまでが食べられるような飲食店が少なかったことも大きな要因となっている。オープン当初は近隣に女子大学もあることから、学生や主婦を中心とした感度の高い女性客の来店が8割以上を占めていた。土日は家族連れでの来店が多く、平日に至っては友人同士やカップルでの来店に加え、徐々に男性客も増えてきているという。
今後について伺うと、「女性と男性のお客様ですと、好みのハンバーグの味も大きく別れますし、人気メニューとそうではないものがはっきりしてきました。現在は15種類で展開していますが、今後は石垣牛にプラスする野菜も産直にこだわり、旬のものを美味しく召し上がっていただけるようメニューの改定も行なっていきたいと考えています」と間宮氏。都内における石垣牛の認知度がまだ高くないため、貴重な肉であることを理解いただけないと価格に対して不満を感じる顧客も少なくないため、石垣牛のアピール方法を模索しているという。店内に生産者の写真やポップを作成するなどして認知向上に努め、高価なものでありながら、もも肉や霜降りカルビなど数種類の部位をミンチにすることで安価に提供できていることも伝えていきたいとしている。「限られた部位を購入して展開できている業態のため、チェーン展開などの予定は現在のところありません。ゆくゆくは石垣牛を1頭買いした新業態を展開できたらと思っています。石垣島の畜産業を盛んにする一端を担うために、アンテナショップ的な立ち位置で頑張りたいですね」と同氏は話す。
上質で本格的な味が気軽に楽しめる同店。食事はハンバーグのみの展開でありながら15種類のメニュー構成により、幅広い客層に支持される店になるのではなかろうか。今後に期待したい。

店舗データ

店名 鉄鍋和牛ハンバーグ AGEMAKI
住所 東京都世田谷区三軒茶屋1-35-17 ルーエプラッツ三軒茶屋2F

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アクセス 地下鉄三軒茶屋駅徒歩1分
電話 03-6450-7329
営業時間 11:30~14:30(L.O.14:00)、17:30~23:30(L.O.23:00)
定休日 無休
坪数客数 31坪・46席
客単価 2000円
運営会社 ONE’S GARDEN株式会社
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※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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