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オペレーションファクトリー、京都吉兆オーナーシェフ 徳岡邦夫氏の新店舗「kunio tokuoka」をシンガポールのリゾート・ワールド・セントーサにオープン!

徳岡邦夫氏 (撮影:橋本直貴)
八寸 (photo by Naoko Mukaida)

(取材=瀬川 あずさ)


飲食店の運営・プロデュース・コンサルティング業務を展開するオペレーションファクトリー(大阪市西区北堀江、代表取締役 笠島明裕氏)は、シンガポールのリゾート・ワールド・セントーサ内のオールスイートホテル クロックフォードタワー内に、京都吉兆オーナーシェフである徳岡邦夫氏プロデュースの新店舗「kunio tokuoka」を5月2日にオープンする。徳岡氏が手がける初の海外進出店となる同店のコンセプトは、「琳派」。日本の伝統的な装飾技術に込められた“伝統と革新”の精神が店づくりのベースとなっている。同店で提供するのは、日本の伝統にグローバルな視点を加えた新たなスタイルの日本料理。メニューは3種類のコース(300 S¢~)が基本となっている。これらの懐石料理には日本直輸入の旬の食材がふんだんに盛り込まれ、四季のないシンガポールでも日本の季節感が存分に感じられるような演出がなされている。特に力をいれているのが懐石料理の中の「八寸」。黒塗りのお盆の上に、色鮮やかな料理に加えコケを利用した盆栽なども並べ、アーティスティックな一皿へと仕上げている。これらの料理を作り上げるのが、同店シェフに大抜擢されたオペレーションファクトリーの佐治憲仁(さじのりひと)氏。「kunio tokuoka」の厨房に立つために1年間「京都吉兆」で修業を積み、徳岡氏自らの指導を受けたという実力派だ。そして特筆すべきが空間デザイン。今回のテーマである“琳派”を具現化するため、三人の著名アーティストとのコラボレーションが実現した。タックを組んだのは、和紙インテリアアートを手がける堀木えり子氏、日本の佐官技術をベースとした現代アートを制作する狭土秀平氏、そして革新的な作風が話題の盆栽作家 小林健二氏だ。彼らの新しい発想でクリエイションされた和紙・土壁・盆栽という日本の伝統美が、「陰影=間をデザインする」という空間コンセプトのもと、「kunio tokuoka」の世界観を魅力的に演出している。こうした演出の軸になっているのが日本人ならではの“おもてなしの心”だ。料理の味わいはもちろんのこと、器や部屋の設え、生け花、掛け軸、香の焚き方など日本文化の様々な要素を組み合わせ、訪れる人をもてなすという。徳岡氏は「この店舗では吉兆の料理をベースに、日本料理の技法と和、洋の食材を柔軟に使い新しいスタイルを提案したいと思っています。店外にはテラス席もあるので、おつまみやかき氷などのライトメニューも試作中です。日本では味わえないものもいろいろありますので、乞うご期待!」と語っている。また、同店広報担当者も「このスポットはシンガポールのみならず世界中のVIPがダイレクトに集まる場所でもあります。ですからこの立地で日本料理店を出店することにより、日本文化そのものと言える『日本料理』を世界中に発信できると期待しています」と自信をのぞかせる。今後の店舗展開は未定だが、「まずは当店を海外進出の出発点として成功させたい」と展望を語った。

店舗データ

店名 kunio tokuoka
住所 26 Sentosa Gateway, #02-139, Crockfords Tower Lobby Level Singapore 098138

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アクセス セントーサ モノレール ウォーターフロント駅より徒歩2分
電話 +65-6686-3633
営業時間 11:30~15:00、17:00~23:00
定休日 年中無休
坪数客数 80坪 / 82席(店内44席、テラス38席)
客単価 30,000円
運営会社 株式会社オペレーションファクトリー
関連リンク kunio tokuoka
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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