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TRF“ロードショープロジェクト”第三弾で創られた九州料理と炭火串焼の店「神屋流 博多道場 香港店」が、12月7日、香港に初進出!


飲食店のアジア進出が相次ぐなか、またしても東京の食シーンをリードする飲食企業が海外進出へと踏み切った。飲食業界のクリエーターを監督に起用して新業態を創りだす“ロードショープロジェクト”の推進を行なう東京レストランツファクトリー株式会社(港区六本木、代表取締役・渡邉仁氏)だ。現地企業とタッグを組み、12月7日、香港一の繁華街、尖沙咀駅のすぐそばに「神屋流 博多道場」をオープンする。 「神屋流 博多道場」は、“ロードショープロジェクト”第三弾でDD松村厚久社長が店舗開発専門集団と創り上げたもつ鍋が評判の博多串焼きと九州料理の居酒屋。かねてよりアジアから引き合いがあり、同社としても海外展開を視野に入れつつ、リスクの高い直営店舗の出店には踏みとどまっていた。そこへ、香港で繁盛店を数多く生みだすプロデュース会社“Merit Link Ltd.”から打診を受け、ライセンス販売という形で海外一号店の出店を決定。「現地企業との仲介人であり、今回、我が社とともにプロデュースを行なうMerit Link Ltd.は、同事業で20年以上のキャリアをもつ日本人の経営するプロデュース企業。飲食店経営に携わった事もあり、日本と香港の両マーケットを熟知しているので信頼できます」と渡邉社長。もつ鍋業態は香港初であり、九州食材という地方に焦点を当てた業態もこれまでなかっただけに、日本食を食べ馴れた現地人からの注目も高い。 香港尖沙咀店で提供する料理は、同ブランドの売りである「神屋流もつ鍋」の白味噌、醤油、桜味噌&黒胡麻と3種揃うスープ等、基本的なレシピは本店同様。メニューも、3/4は日本のままで、一部、現地人の嗜好に併せたオリジナルのメニューも導入。店内は128席と大箱で、外にちょうちんを飾ったり、内装も板間にカウンターと和風に仕上げるなど、内装は、日本と現地の施工デザイナーがジョイントして創りだした。客単価はランチ80香港ドル、200香港ドル。月間売上目標は150万香港ドルを見込む。 「新しいマーケットには初期に参入することが肝心。その方が強い事業を創れる。しかし国によって経営上のルールが大きく異なるため、リスクの高い海外出店は避けてきました。そこへ現地で既に成功事例をもつ“Merit Link Ltd.”からの申し出は、まさに理想的なタイミングでした」(渡邉社長)。販促展開として、同プロデュース会社により現地の主要な雑誌等への露出も決まっており、既に2号店目の話も進んでいる。 今後、同社は事業のひとつの核としてライセンス業態販売に力を入れていく予定だ。「ヒット業態を生みだすのがロードショープロジェクトのミッションです。最初にDD松村さんやカゲンの悌二さんなど、飲食業界の大物にディレクションをしていただいたおかげで監督をやりたいと名乗りをあげる人が続出。ゆくゆくは“ロードショープロジェクト”を飲食の登竜門的存在にしていければと考えています。そうしていくことで飲食業態のディレクションという仕事が確率できる。店創りには様々な能力が必要です。ディレクション、マーケットリサーチ、メニュー開発と、専門家が協力した方が強い業態ができる。私は常に円グラフを頭に描き、各点を結んだときにできるだけ大きな正方形が描ける業態を打ち出していきたいと考えています」と渡邉さん。 職人気質の日本人が精魂込めて創り上げた業態は海外での評価も高い。少子化で今後確実に消費のパイが減少していく日本において、飲食業もまた、業態展開の販路先として海外市場を視野に入れていくことは、近い将来、避けて通れない道になりそうだ。 

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