店内に掲示したPOPやテーブル上に置いているチラシに掲載しているQRコードを携帯で読み取り、空メールを送信していただきます。その後送られてくるURLにアクセスして、簡単なアンケートにお答えいただくだけで登録完了です。また、PCでも「揚州商人」ウェブサイトからご登録が可能です。
登録・利用料はもちろん無料。登録時は、顧客情報が集められるチャンスであり、将来的にはセグメンテーションをかけたより高度な戦略を練りたいと考えているので、さまざまな設問を設けたいのですが、まずは会員になってもらうことが優先なので、「性別」「年齢層」「よく来られる店舗」の3問に絞っています。
メルマガ配信を毎週木曜11時に設定されたのはなぜですか?
店の売上は、全体としては月~木曜は低空飛行で金曜にぐっと上がり、土日が最も大きくなります。ただし都心にある店舗に関しては会社勤めのお客様が多いので、平日の方が圧倒的に多くなります。ですからその中間を取って、金曜の集客も見込めるよう、木曜の配信にしました。また午後だと木曜のランチを逃してしまうことになりもったいないので、昼前の11時というタイミングにしました。
実際、メルマガを使った反響はどの程度ありますか?
もともと我々の店はリピート率が高いと感じていたので、再来店の動機付けとしてはクーポンを付けたメルマガが最も効果的だと考えました。特典は全店共通で、350円の餃子または380円の杏仁豆腐を100円で提供するという内容。注文時に携帯画面を見せてもらいOES(Order Entry System)に打ち込むので、反響の効果測定が可能となっています。
例えば、9月第1週(8/31~9/6)の集計では、その時点でのメルマガの総会員数は約6万1,500人。7日間の全店舗総来店者数は約4万7,500人で、そのうち約3,500人の方がクーポンを使われており、ご利用率は総来店者数の7.4%。クーポンご利用の際は、チャーハンや麺など他の商品もご注文いただくことを条件とさせていただいているので、全体の売上にはかなり貢献していると考えています。
また、面白いのが、エリアによる違いですね。目黒や赤坂など都心店ではクーポン利用率が低く、逆に駅から遠い千葉や大和、相模原などの郊外店は利用率が高いのです。もしサービス商品を、餃子と杏仁豆腐ではなく、餃子と生ビールにした場合、サラリーマンの多い都心型店舗での利用率はぐっと伸びることでしょう。今はまだそういう段階にありませんが、時期が来たら、地域特性も考慮しながらある程度セグメントして戦略を考えていきたいと思います。
ズバリ、お店の経営においてケータイメルマガが果たしている役割とは?
集客ツールであり、情報発信の場です。年4回登場する季節メニューのアナウンスに、不定期のイベントのお知らせ。さらに求人募集を掲載することで、人材確保にも一役買ってくれています。
導入前と比較し、運営していて変わったと実感できる点を教えてください。
最大の効果は、旬の情報を素早くお客様へ届けられることです。ケータイメルマガだけが売上に大きな影響を及ぼしているかというと一概にそうはいえませんが、来店客の約7%の方にクーポンをご利用いただいているという事実は、ある程度インパクトのある数字だと認識しています。
ただし、ケータイメルマガを導入したからといって手配りチラシや地域新聞への出稿を減らした訳ではなく、それぞれの効果を測定し、反応を見ながら、広告出稿も続けています。これらは既存客とともに、新規客を広げられるアプローチでもあるので必要だと考えています。
最後に、御社(店側)の考える集客の戦略を教えてください。
地元密着です。我が社はチェーン展開をしていますが、「地元の"地"にご縁の"縁"」で「地縁店」というのをモットーにしてきました。それは今でも変わりません。まだ、それぞれのエリアに合わせたメニュー展開はできていませんが、地元の方々に喜んでいただける接客・サービスを大切にする。そういった意味で、お客様と密にコミュニケーションが取れる「ケータイメルマガ」はまさに我が社には有り難いツールです。最近、有名なブロガーに試食してもらい、ブログに記事を書いてもらうプロモーションを実施したところ、1日で約6万ものページビュー数に繋がり、「口コミ」という新しいメディアの可能性にも驚きました。ただし、メールもインターネットもあくまでツール。最終的に、飲食はやはりそれを扱う"人"がすべてだと考えています。
昭和63年、「ラーメン屋100店舗」を目標に千葉からスタートし、ポロシャツにバンダナ姿で営業するラーメン屋の走り、こってり醤油背脂系「活力ラーメン元氣一杯」を7店舗展開した後、目黒に「中国ラーメン揚州商人」をオープン。以降、同ブランドを関東中心に拡大し、現在34店舗の直営店を運営している。経営管理は1990年代よりパソコンによる管理システムを社内で構築。ITを駆使した経営の効率化が評価され、2008年には経済産業省の「中小企業IT経営力大賞優秀賞」を受賞している。
商品は、コラーゲンたっぷり、塩ラーメンとは思えない深みのある味わいの「揚州濃厚塩ラーメン」(840円)やコクのある酸っぱさが人気の「スーラータンメン」(880円)など定番人気メニューのほか、今月は、秋限定の季節メニュー「大粒あさりのラーメン」(880円)も登場。右記QRコードよりメルマガ会員に登録すると、毎週木曜日の11時に杏仁豆腐(味は週替わり・通常価格380円)、または餃子(六個入り・通常価格350円)が100円になるお得なクーポン付きのメルマガが送られてくる。
■メルマガ登録方法 ※登録・利用料無料
1.QRコードを携帯で読み取り、空メールを送信。
2.送られてくるURLにアクセスして、簡単なアンケートに回答。
3.登録が完了します。
![]() スーラータンメン | ![]() 大粒あさりのラーメン | ![]() 揚州濃厚塩ラーメン | ![]() マンゴー杏仁豆腐 |
取材協力:
■中国ラーメン 揚州商人
株式会社 ホイッスル三好 (http://www.whistle-miyoshi.co.jp/)
東京都杉並区和泉3-46-9 YS第一ビル2階
TEL:03-5376-0469