飲食店・レストランの“トレンド”を配信するフードビジネスニュースサイト「フードスタジアム」

注目店クローズアップ

和業態を中心に約150店舗を展開するラムラが「Ottotto BREWERY」を開業。同社のクラフトビール醸造事業に迫る

ラムラ(東京都中央区、代表取締役:村川 明氏)がクラフトビールの醸造事業を開始した。それに伴い開業したのが「Ottotto BREWERY (オットットブルワリー)」だ。2018年3月5日に大門・浜松町に醸造所を併設した「オットットブルワリー 浜松町店」がグランドオープンし、次いで4月2日神田・淡路町には「オットットブルワリー 淡路町店」が開業をした。ラムラといえば、「土風炉」「日本橋亭」「京町家」など和業態をはじめ、様々なコンセプトの業態を、首都圏を中心に約150店舗を展開する飲食企業。そんな同社がクラフトビールの醸造を開始したというニュースは、業界で話題になっている。そこで、同社のビール醸造事業の狙いや、今後の展望について、同社ブルワリーグループで立ち上げを担当した中野泰成氏と、ビールの醸造責任者の北山 修氏と、同じくビール醸造を担当する永井 至氏にインタビューを行った。


―クラフトビールの醸造を始めることになった経緯は?

中野氏:クラフトビール醸造の想いは、当社でずっと温めてきたのものでした。戦略というよりは、純粋にお客さまに美味しいビールを楽しんでいただきたい、という気持ちで始まっています。具体的に動き出したのは2017年の春ごろ。どういった形で醸造を行うのか、店のコンセプトにあわせた醸造設備の手配はどうするのかを1から進めてきました。1号店となる、醸造所併設の「オットットブルワリー 浜松町店」は、10月に店が完成しソフトオープンしたのですが、ビールの醸造免許が下りたのは2018年2月8日ですので、自社オリジナルビールはそこから本格的に作り始めました。ソフトオープンでは、全国各地の他社ブルワリーのクラフトビールや、その他のドリンク、フードメニューを提供。その間、店内の醸造スペースでは並行して試作を重ね、ついにオリジナルビールが3種類完成したことで、3月5日に晴れてグランドオープンを迎えたのです。


「オットットブルワリー 浜松町店」

 

―ビール醸造のノウハウはあったのでしょうか?

中野氏:当社は和業態をはじめ様々なコンセプトの業態を展開していますが、ビール醸造に関してノウハウはなく、イチからの状態で開始しました。醸造の実務に関しては、醸造経験の豊富な北山と永井の2名を採用しました。


(写真左から、北山氏と永井氏。2人が同社のビール醸造を担う)

 

―お二人のこれまでの経歴を教えてください。

北山氏:「常陸野ネストビール」で知られる木内酒造にて、クラフトビールの醸造に携わっていました。ビール以外にも、日本酒の蔵元でも醸造の経験があります。

 

永井氏:アサヒビール直営のビアホールで接客を経て醸造の道へ進み、十条の「十条すいけんブルワリー」でクラフトビールの醸造補助の仕事をしていました。

 

―今後、どのようなビールを作っていく予定でしょうか?

中野氏:目下、8種類のオリジナルビールの完成を目指しています。「オットットブルワリー」では、まずは8種類のマスコットキャラクターを作成し、キャラクター1体につき、それぞれイメージに合わせたクラフトビールを開発します。ビールを飲んで「オットット」と足元のおぼつかない様子のゾウをはじめとした可愛らしいキャラクターを、ビールごとに設定することで、お客さまにとって味とともに印象に残してもらうような仕掛けです。

 

―店名の「オットット」はそこからきているんですね(笑)。

中野氏:はい、そうです(笑)。

北山氏:現在はすでに3種類のビールが完成しているので、残り5種類も、ビールがさらに美味しくなる夏前をめざして試作を重ねているところです。ヴァイツェンからAPA(アメリカンペールエール)、IPA(インディアペールエール)などの定番から、フルーツの風味のビールなども作っていきたいですね。


(「オットットブルワリー」の8体のイメージキャラクター。各キャラクターに合わせて、8種類のビールを開発する)

 

―ビール醸造で大切にしていることは何でしょうか?

北村氏:なによりは衛生面です。ビールの8、9割は洗浄によって決まると言っても過言ではありません。ビールは比較的アルコール度数の低い飲み物ですので、酵母に雑菌が付いてしまうとすぐに味に影響が出てしまいます。パーツの洗浄などは徹底的に行うことで、品質を管理。そのうえで、今や数多く存在するクラフトビールのなかでも、「おもしろい」と思ってもらえるようなビールを作っていきたいですね。


(「オットットブルワリー 浜松町店」内の醸造スペース。約14坪の広さに300lタンクを6つ備える)

 

―醸造したビールはどのようなかたちで展開していくのでしょうか?

中野氏:まずは「オットットブルワリー」での提供がメインです。醸造スペースには300lタンクを6個備え、それを使って、ひと月に最大で計9タンク分、2700lのビールを仕込むことが可能ですので、今後他業態でも提供する事も決まり、イベントでの販売も計画しています。いつかは、クラフトビールの本場、アメリカ西海岸で同社のビールが飲まれるようになったら最高ですね。「オットットブルワリー」のマスコットキャラクターが描かれたトラックがハイウェイを走る……なんてシーンが夢です(笑)。

 

―「オットットブルワリー」はどのような立地で展開しますか?

中野氏:まずは浜松町と淡路町の2店舗をしっかりと確立させていきたい。もちろん淡路町でも、浜松町店で醸造した当社のクラフトビールを提供します。どちらもビジネス街ですが、クラフトビールが受け入れられやすい土地という点を念頭において場所は選定しました。「オットットブルワリー」は地域密着店を目指していますので、浜松町店では、「大門ビール」のような地域名を冠したビールを作って地元の名物とできたらいいですね。

 

―これからの「オットットブルワリー」の展開に期待しています。今日はありがとうございました!

(取材=大関愛美)

注目店クローズアップ一覧トップへ

食べログ掲載店募集中

飲食施設の分煙環境整備補助金の取り組み
Copyright © 2014 FOOD STADIUM INC. All Rights Reserved.